帆風 / Sail wind

松村 公太 / Matsumura Kota

エジプト、ナイル川を渡る帆船。
帆風とは追い風、順風という意味を含む。高台から見渡すと心地よい風が吹き、昼下がりのモノクロームに包まれる。光の帯を横切る姿は、天の川を行き交う渡し船のようだった。
和紙、膠、岩絵具、墨、胡粉、金泥といった伝統的な材料を使って描く事で、日本画における表現の可能性を追求した。15歳で日本画に触れ現在43歳、28年を経ても未だに扱いが難しく感じるので、研鑽に励みたい。

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