優しい時間 / Gentle hours

清水 操 / Shimizu Misao

石垣島・明石海岸の砂は、風化した石や珊瑚、貝殻、有孔虫の殻などが混ざり合い、わずかに赤みを帯びています。指先に触れるとザラっとした心地よさがありました。小さな貝の欠片を拾うたびに遠い記憶がよみがえり、「また同じことをしている」と、時間が静かに巻き戻ったような感覚に包まれます。海で生まれた命が砂へ還る、とてつもなく長く儚い時間。その循環を春の習作として描き、さらに屏風の大きな画面へと広げました。

*作品名、作家名の表記について、webで表示できない文字には常用漢字を当ています。