ダブルバインド / Double bind

坂根 輝美 / Sakane Terumi

タイトルの『ダブルバインド』は、矛盾する二つのメッセージの間で身動きが取れなくなる状態を表す心理学の言葉です。
この作品では、前方の人物に黒い影が覆いかぶさっており、それを擬人化されたAIとして描いています。効率や利便性に惹かれて創造の一部を委ねてしまう一方で、それに抗おうとする気持ちもあり、そのあいだで揺れている状態を表現しています。
生成AIの即時性と、日本画が大切にしてきた時間をかけた手の営みや精神性。そのあいだで、人間の感覚や記憶を大切にしていきたい。そういった表現の在り方を見つめ直すきっかけになればと思っています。

*作品名、作家名の表記について、webで表示できない文字には常用漢字を当ています。