舟の記憶 / Memory of a boat
山﨑 佳代 / Yamazaki Kayo
実像と虚像を同じ画面に収めようと思った。生まれ変わり続ける蓮と役目を終えた木舟。
蓮は水中で芽吹き、葉を茂らせ、花を咲かせ、結実し、そして水の中に消えてゆく。
その生命の循環の傍らで蓮船はただ朽ちてゆく。
再生のない舟は淋しげだが、それでも蓮池の舟は居心地が良さそうに見えた。
*作品名、作家名の表記について、webで表示できない文字には常用漢字を当ています。