神々の視座 / The viewpoints of gods

井手 康人 / Ide Yasuto

全能の唯一神、サンヒャンウィディを描きました。
昨年までバリの3大神、シワ・ブラフマ・ビシュヌを描いてきましたが、様々な神は、この唯一神の化身であるとされています。
「虚無の神、サンヒャンウィディは、色・形はなく、又また、限りのない存在であった。語り合う仲間もいないので、
サンヒャンウィディは神々を創造したいと思った。」……と、世界を創造した最高神として、ロンタル(聖典)に位置づけられています。
バリの人々は神について「空気のようなもの」「いるのは分かるし、感じる事もできるが、見る事ができない」と話します。
「Bali」はサンスクリット語で「貢ぎ物、お供え物、生け贄」という意味です。バリ島全体が神々への供え物なのです。

*作品名、作家名の表記について、webで表示できない文字には常用漢字を当ています。