雪の華・浮舟 / Snow flower・Ukifune
高橋 天山 / Takahashi Tenzan
源氏物語、宇治十帖から画因を得ています。匂宮と薫中将と、同時に求められ、まどふ浮舟の姫。
不安と幸せとが交錯する日々に耐え切れず、ついには宇治川へ身を投じることになりますが、匂宮とのつかのまの逢瀬、
宇治川を渡る舟の中、まゆ玉を結び合うかのような、淡雪と共に消えてしまう時が、静かに流れてゆくのでした。
左右の画面は土佐派の大名人光吉の屏風に倣い額縁の様な効果をねらっております。
*作品名、作家名の表記について、webで表示できない文字には常用漢字を当ています。