翳りゆく樹 / A tree shrouded in fog
西田 俊英 / Nishida Shunei
幾百年の風雪を耐え抜いてきたのであろうか。
樹としてはとうに枯れ果てているのだろうが、その白骨樹は山霧にすっぽり包まれながら、一瞬、樹肌は深い刻みの表面を銀色に輝やかせながら、翳りゆく空間に凛として立っていた。
*作品名、作家名の表記について、webで表示できない文字には常用漢字を当ています。
幾百年の風雪を耐え抜いてきたのであろうか。
樹としてはとうに枯れ果てているのだろうが、その白骨樹は山霧にすっぽり包まれながら、一瞬、樹肌は深い刻みの表面を銀色に輝やかせながら、翳りゆく空間に凛として立っていた。