五島の祈り　/　Prayer of Goto

実家に六代前までの簡単な家系図が有ります。
初代は、五島列島で中国と塩の貿易をしていた「白磯」という網元でした。
今回　先祖の供養も兼ねて五島の地を制作させて頂きました。
昨年お墓参りと取材を兼ねて五島列島に行ってきました。
ホテルの予約をした際、受付の女性に「白磯という苗字をご存じですか？」と尋ねたところ「同級生に居た」といわれ、たくさんいる苗字と確信し、お墓の場所は白磯家にお世話になったという川上さん（90歳代の方）を頼りに出発しました。
ところが、白磯という苗字を知っている人はほとんどいませんでした。
川上さんによると白磯・白浜・道津を五島の御三家と言い、白磯家は五島一の大金持ちだったとの事。ところが、農地改革で土地を没収され、大洋漁業の進出で廃業したそうです。「崖を転げ落ちるように没落し、悲惨だった」といわれました。白磯家は、教育に熱心でとても良い人たちだったそうです。（一族には、白磯巌という音楽家と白磯栄という医者がいたそうです。）
私が吉村という苗字なのは、祖父が徴兵を避けて吉村家の長男として養子に入った為です。
ご先祖様のおかげか運よく上五島で最後のレンタカーを借り、島中を回りスケッチをすることが出来ました。