月読 / Tsukiyomi

阪野 智啓 / Banno Tomohiro

「月読」は月の神様としてよく知られていますが、知名度とは裏腹に『記紀』などの神話に具体的な記述がなく、ただ存在だけが示されています。月の器だけを示すような月読の存在は、曖昧なものを許容する日本の風情も表しているかのようです。本作では、神様との距離が近かった中世の人たちが、どのような月読の姿を観想していたのかに思いを馳せて、能楽の姿で制作させて頂きました。

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