倣春草菊慈童之図 / Following the painting of Kiku-jido by Shunso

高橋 天山 / Takahashi Tenzan

観世流の重鎮、関根祥雪師に謡を学んだのは、短かい期間でしたが、代え難い至福の時を与えて下さいました。殊に忘れ得ないのは「菊慈童」でのお姿。“汲めや掬べや飲むとも飲むとも つきせじやつきせじと 菊かき分けて・・・”ここに極まる美しさ。
正に、稀代の名作、春草作「菊慈童」を彷彿とさせる至芸でありました。
敬愛して止まないお二人の業績を元に、学びとして描いたのが、この作品です。

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