地域連携教育プログラム活動報告
地域連携教育プログラムで、聖ヨゼフ学園小学校の5年生2クラス(79名)を対象に「岩絵の具を使ってみよう」という出張授業を行いました。
事前授業にて墨の表現を学習し、落款を作成していただいたところで、今回の授業を実施しました。
今回のプログラムは、児童が扇型(扇面)の和紙に「岩絵の具」で彩色し、その上から金箔、銀箔を粉状にした「砂子」を振りかけ、その装飾効果を体感する内容となりました。墨、岩絵の具、箔という、日本画の独特な画材の特徴を一つ一つ学びながら、一枚の作品を仕上げました。
岩絵の具が、普段使っている水彩絵の具とどこが違うのか、岩絵の具の接着剤である膠はどんな物なのか、説明とともに触った感覚も大事にします。岩の具も、箔を撒く時に使う「箔筒」「ささら」といった道具も、初めて見聞きするものだと思いますが、児童の皆さんは説明を聞きながら、それぞれに興味をもって意欲的に取り組んでくださいました。
最後に、自作の落款を押して作品が完成しました。
◇事業概要
事業名:地域連携教育プログラム 聖ヨゼフ学園小学校への出張授業
実施日:令和4年12月8日(木)1・2時限、3・4時限
対象:聖ヨゼフ学園小学校 5年生79名
主催:公益財団法人日本美術院
担当:藁谷実(同人)、加来万周氏(特待)、柏谷明美 氏(院友)、新生加奈氏(院友)
講師 左から、新生氏、柏谷氏、藁谷氏、加来氏
日本画画材の説明 墨について
日本画画材の説明 岩絵の具について
岩絵の具の溶き方の説明
実習 岩絵の具を溶いてみる
実習 岩絵の具を使ってみる 1
実習 岩絵の具を使ってみる 2
砂子(金箔)の撒き方の説明
実習 箔の効果を考えながら砂子を撒く