地域連携教育プログラム活動報告
活動報告
公開日:2024.04.07
地域連携教育プログラムで、聖ヨゼフ学園小学校の5年生2クラス(60名)を対象に「岩絵の具を使ってみよう」という出張授業を行いました。
事前授業にて墨の表現を学習していただいたところで、今回の授業を実施しました。
このプログラムは、児童が扇型和紙に描いた墨の絵の上に、「岩絵の具」で彩色し、その上から金箔、銀箔を粉状にした「砂子」を振りかけ、その装飾効果を体感する内容です。
墨、岩絵の具、箔という、日本画の独特な画材の特徴を一つ一つ学びながら、一枚の作品を仕上げました。
岩絵の具の接着剤である膠はどんな物なのか、説明とともに、触った感覚や匂いも大切にします。箔を撒く時に使う「箔筒」「ささら」といった道具も、初めて見聞きするものだったと思いますが、児童の皆さんは説明を聞きながら、それぞれに興味をもって意欲的に取り組んでくださいました。
授業を終えて、「実際に日本画画材を使えて嬉しかった。楽しくてあっという間だった。」との感想が聞こえてきました。。
◇事業概要
事業名:地域連携教育プログラム 聖ヨゼフ学園小学校への出張授業
実施日:令和5年12月512日(火)1・2時限、3・4時限
対象:聖ヨゼフ学園小学校 5年生60名
主催:公益財団法人日本美術院
担当:藁谷実(同人)、木下千春氏(招待)、加来万周氏(特待)、柏谷明美 氏(院友)、新生加奈氏(院友)
左から、加来氏、藁谷氏、柏谷氏、木下氏、新生氏
墨についての説明(松煙墨、油煙墨など)
岩絵の具の溶き方の説明
岩絵の具の塗り方の説明
箔(砂子)の撒き方の説明
実習 岩絵の具で描いて見る
実習 箔(砂子)を撒いてみる
完成作品