地域連携教育プログラム 愛知でのとりくみ
再興第108回院展名古屋展において、昨年に続き2回目となる、再興院展特別企画「つなぐ、にっぽん美術」が11月25日から12月3日まで開催されました。(株式会社キヤノン「綴」文化財未来継承プロジェクト、松坂屋名古屋店、地域連携教育プログラムによる共同開催。)
松坂屋8階のエントランスホールに、「綴」プロジェクトで制作された国宝「松林図屏風」の高精細複製品を展示していただき、普段は目にすることが難しい作品をガラスケース無しで、じっくりと鑑賞することができました。
鑑賞を通し、更に日本画にも親しんでいただくためのワークショップを2回実施しました。
◇事業概要
1日目体験講座「岩絵具にふれる!今とつなぐ。」岩絵具体験+院展作品を味わうワークショップ
実施日:11月26日(日)13:30~15:00
対象者:原則小学生以上(小学生未満は保護者同伴)大人のみの参加も可能
参加者:25名
内容:「お気に入りの院展作品探し」「岩絵の具体験」「体験作品鑑賞」
講師:山口貴士氏(院友)
監修:清水由朗氏(同人)
再興院展会場にて鑑賞し、自分のお気に入り作品を探しました。会場の外で、岩絵の具を膠で溶いて塗る体験をして、完成作品とお気に入りの作品を再び鑑賞しました。
2日目体験講座「墨にふれる!今とつなぐ。」墨体験+綴プロジェクト作品を味わうワークショップ
実施日:12月2日(日)13:30~15:00
対象:原則小学生以上(小学生未満は保護者同伴)大人のみの参加も可能
内容:『綴プロジェクトについて』『松林図屏風ってどんな絵?』『墨体験』『体験作品鑑賞』
講師:清澤崇子氏(キヤノン株式会社)、永吉秀司氏(特待)
監修:清水由朗氏(同人)
キヤノンの清澤様に「綴」プロジェクトの概要と、複製の制作過程をご説明いただきました。その後、複製品を鑑賞することで、画家(長谷川等伯)の意図を読みとろうと試みました。
鑑賞の後、自分でも墨を使って絵を描こうという体験をしました。
墨についての解説を受け、筆の使う部分を変える事で線の太さを描き分けたり、水の量を加減することで濃淡を出したり、それらを組み合わせることで、様々な表現が生まれました。