地域連携教育プログラム活動報告

活動報告

公開日:2023.12.08

本年度1回目となる、地域連携教育プログラムで、台東区「学びのキャンパスプランニング」と共同開催の、「国宝鳥獣人物戯画の動きを盗め」という出張授業を実施しました。

「鳥獣人物戯画」の模写という体験を通して、国語の教材として学んだ作品そのものへの理解を深めました。

「巻物は実際にはどのようにして読んだのか」など、模本を使って解説しながら、描かれている動物の種類による役割の違い、空間の表現の違いなどを発見していきました。

日本画を描く時に使用する画材、岩絵具や墨の作り方、使い方について解説を受けた後、東京藝術大学でも使用する薄美濃紙に模写をする方法を学びました。

実際に、即妙という筆を使って模写をする中で、筆の使い方、水の含ませ方で様々な種類の線が描けることを学びました。

 

◇事業概要

事業名:地域連携教育プログラム

    台東区学びのキャンパスプランニング

    「国宝 鳥獣人物戯画の動きを盗め」模写してみよう

実施日:令和5年11月16日 6年生(96名)

担当:藁谷実氏(同人)、井手康人氏(同人)、木下千春氏(招待)、加来万周氏(特待)、藤井聡子氏(特待)、竹内榮次氏(院友)、大久保智睦氏(院友)

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講師 左より、藤井氏、木下氏、大久保氏、藁谷同人、井手同人、竹内氏、加来氏

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絵巻物の見方と描かれているもの、時間の表し方など解説しているところ。

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岩絵の具の説明 鉱物を砕いた物を何で接着するのか等

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模写の実演の様子 筆の使い方など

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模写の実習1

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模写の実習2 何度も下の図(線)を確認しながら描きすすめます

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どうしたら下図に近い線が描けるかを講師に質問しながら、描きます

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模写の実習3

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模写の実習 4 

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紙を繋いでいるところに押してある「高山寺」印も朱で書き込んで完成です